保育所等訪問 保育園

ひまわりのもりでは、オープン当初より保護者様の要望を受けて、児童の通っている学校等を訪問し個別的な支援を行なっています。

対象児童に対する支援(直接支援)だけでなく、保育園、学校、施設などの職員に対する支援(間接支援)も含まれます。当該施設の担任の先生と、それぞれの施設での子ども達の様子や課題点などを話し合うカンファレンスの場を設け、保育園や学校と連携を図りながら、その後の支援につなげるよう取り組んでいます。

また、学校での様子を保護者様に報告し、支援方法の共有へとつなげています。

 

某保育園、年中  (H30年2月)

直接支援

室内での自由遊びの時間に訪問。この日は粘土とお絵かきに取り組む。粘土では捏ねることもなく手に持ったり置いたりし丸める動作ができない。ひまわりのもりの訪問員が丸める動作を指導し、おにぎりのお題を出すと作ることができ、「はい、どうぞ」と手渡すことができた。

お絵かき帳には、なぐり絵ばかりが描いてあった。絵を描こうとするが描き方がわからないように見える。真似をすることはできるので、見本になる絵を真似するよう声かけする。

給食時間見学。端座位の姿勢が保てず、足をぶらぶらしながら食べている。テーブルが円卓のため、まっすぐ座れていないようであった。

 

間接支援

お絵かきに対して自信がなく描き方がわからずにいるため、指導が必要であった。

食事に関しては、足が床についていないため端座位が保てずに姿勢が崩れがちなので、クッションなどを背もたれに置き、膝と腰が90度になるよう調整をした方がいいのではないかと提案。また、円卓よりも四角テーブルの方が好ましいのではないかと提案。

 

今後の対応について

自信をもってお絵かきに取り組めるよう支援する必要があることを話し合い、見て真似ることから指導していく。                                                    

 

 

年長クラス (H31年2月)

直接支援 

全クラス合同のリトミック。クラスごとにピアノに合わせて身体を動かす。本児は戸惑うことなく他児と同じ動きができた。活動中は笑顔で楽しそうに参加している。

自分のクラスの順番が回ってくるまでは他クラスを見学し、見学中の離席もなく曲に合わせて歌を歌いながら見ることが出来ている。

また、年少児が席がわからず迷っているのに気づき、手をつないで誘導する場面も見受けられた。

決められた役割分担をこなし、素早く椅子を教室まで運ぶなどができている。

 

間接支援

(ひまわりのもりでの様子)

ひまわりのもりでは、引き続き課題プリントや名前の練習に取り組んでいる。

保育園での課題としてお片付けが挙げられていたが、ひまわりのもりではその都度指導することで片付けができるようになっている。当初は思い通りにならないと暴言が出たり手が出たりしていたが、現在はなく自分の気持ちを伝えることができるようになり落ち着いている。活動にも楽しく参加できるようになった。

(保育園での様子)

ワークの取り組みでは、線引きは上手になったが、複雑ななぞりになると難しいことがある。

お片付けはできるようになったが、1つの物に集中し、他児が片付けようとすると、それを取りお互いに譲らずトラブルになることがある。1つの物にこだわり、全体の片付けができない。お手伝いをしたがることが多く、頼むとルールを守り取り組むことができる。

 

この児童に関しては、保育園とスケジュール調整をしながら、月に4回程度、保育所等訪問を行なっている。

ひまわりのもりでは、この児童にお当番などの役割をお願いし、自信につなげるようにしている。課題点であった片付けに関しては、スタッフの声かけがなくてもできることが多くなっている。